私が好きなアイドル。


私が好きな人はいつだって少しだけ人生を諦めてる。
自分と周りの関係を運命だと言われることを受け入れてしまっている。しかし、自分の立ち位置を運命だとは思っていない。そこにいるのは必然で、でも永遠ではない。いつだって向上心と誰も置いていかない優しさを持ち合わせた人。強くて脆くて危うい。ただどんなことがあっても瞳はまっすぐ未来を向いている。自分に自信があるというけれど、実はあまり自分に自信がない人。


人間らしいアイドルが好きだ。


しかし、人間がアイドルをしているのは好きではない。自分のアイドル像を持つ。アイドルであるために諦めてきた全部に悔いを残しながらひた隠しにする。ただただアイドルであろうとする。そこに恥ずかしげなど1つもない。

職業はなんですか?と聞かれた時にまっすぐ声を大にして
『アイドルです。』
と言ってしまう人が好きだ。

アイドルの既成概念よりも、自身のアイドル像を大切にする人が好きだ。虚像を見せようとしてくれる人が好きだ。偶像であろうとしてくれる人が好きだ。成長を見せてくれる人が好きだ。アイドルとしての欲望をさらけ出す人が好きだ。自分のグループに誇りを持つ人が好きだ。グループの色を大切にしてくれる人が好きだ。グループの枠の中にいながらも個性を出そうとしてくれる人が好きだ。自分じゃなくてグループの向上を目指してくれる人が好きだ。それでいて、いつでも消えてしまいそうな人が好きだ。


「ありがとう」よりも「これからも」をくれる人が好きだ。


ファンの要求をわかっていて、すべて答えるのではなくときに突き放すような人が好きだ。追いかけたいと思わせてくれる人が好きだ。追いつく隙をくれる人が好きだ。様々な表情をを見せてくれる人が好きだ。



なにより、好きなアイドルが好きだ。